駅伝
2024/8/13
あなたは駅伝に参加したり,沿道やテレビの前で走者たちを応援したことが
ありますか?
駅伝は,走者たちが路上をリレーで繋ぎ,チームで競う日本発祥の長距離の
リレー競技です.
友人の夏代が初めて地域の駅伝大会に参加した時の話をしてくれました.
チームの成績は最悪でしたが,駅伝後,夏代は職場が居心地よくなり,
働きやすくなったのです.
今日は,駅伝参加が,夏代のチームへの所属感と職場での活発さを促した
という話をします.
次回は,夏代のケースを通して,共同作業としての駅伝の効果,意味について
お伝えします.
駅伝
駅伝大会直後の夏代のチーム
夏代は20代女性の作業療法士です.
あまり積極的に同僚と活動に参加する方ではありませんでした.
職場が移動になり,新しい仕事に苦労して,仕事にも同僚にもあまり馴染めず,
職場に所属している感じではありませんでした.
そんな時に,夏代は職場の駅伝チームに誘われました.
職場の駅伝チームは恒例の駅伝大会に参加するために新しい走者を探していました.
夏代は,走るのは得意ではありませんが,何か新しいことに挑戦したかったので,
この申し出を受けることにしました.
駅伝はチームスポーツです.
夏代たちが参加したレースでは,6人の走者が各自の担当区間を走ります.
各区間は2.25㎞から5㎞でした.
走者は布でできたタスキを肩からかけて走り,自分の区間を完走したら,次の走者に
渡していきます.
各チームの合計所要時間で勝敗が決まるので,6人の走者たちはチームのために
最速で走るようにベストを尽くします.
夏代は,大会のために靴を新調し,うまくタスキを渡せるように,仕事の後に
自主トレを繰り返して,駅伝のために準備しました.
仲間からは,「楽しんでいこう.」と励まされました.
夏代は自分の担当した2.25キロを無事に完走し,次の走者にタスキを渡すことを
目標にして,緊張して大会に臨みました.
夏代は,先行のランナーからタスキを受け取り走り始めましたが,2.25キロメートルは
予想したよりきつく,一生懸命走ったのに,他の走者にどんどん抜かれてしまいました.
夏代のチームは苦戦しました.56 チーム中47位に終わりました.
夏代は自分のせいで,チームが惨敗したと感じました.
仲間たちに大変申し訳なく思いましたが,みんなは夏代の肩を叩いて
「初めて走ったにしてはよく頑張った」と労ってくれました.
駅伝大会に参加後,夏代は職場で大きな変化を経験しました.
駅伝で一緒に頑張ったメンバーと,職場で気楽に話すようになりました.
積極的に動けるようになりました.
夏代は職場が居心地よくなり,働きやすくなったことを,駅伝に感謝しています.
夏代は,来年も駅伝に誘われたら,喜んで参加し,よい成績を残すように頑張る
つもりです.
読者の皆さん! 夏代のようにチームやグループで頑張ったことはありませんか?
あなたの気持ちや態度や行動にどんな変化を経験しましたか?
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