家族団らん
2024/12/24
友人の和也さんが家族とどのように過ごしているかについて話してくれました.その話から和也さんにとって家族と過ごすことは大切だけど,難しいことがわかりました.
和也は大学教員で50歳.妻と10代の子どもたち3人と暮らしています.
和也が見せてくれた一枚目の写真は7年前に子どもたちを撮影したもの,
もう一枚は最近撮影したものです.
和也はずっと仕事中心の生活を送ってきました.
平日も週末も朝早くから夜遅くまで仕事のために外で過ごして,
家事,子育てはほぼ妻に任せてきました.
休日を家族と過ごすのは年に数回だけです.
最近,和也は家族アルバムの中に一枚目の写真を見つけました.
7年前に妻が遊園地で子供たちを撮影したもので,
彼は今までに見たことがありませんでした.
2枚目の写真は,彼が子どもたちに1枚目の写真と同じポーズを取らせて
撮影したものです.
2枚の写真を見比べて,和也は子どもたちが成長していることを嬉しく思いました.
今や,長男の足のサイズは27㎝になり,次男は和也より早く走ることができます.
自分が知らない間に,なんと子どもたちが成長したのかとうれしくなりました.
同時に,子供たちが生き生きと活動して成長していく間に
自分は一緒にいなかったことに気づき寂しきなりました.
子どもたちと共に過ごすはずの貴重な時間を失ったことを後悔しました.
そしてその時間は取り返せないことにショックを受けました.
子どもたちが小さい時はよく一緒に遊んでいましたが,
最近では子どもたちがやってくるのは,お小遣いをもらう時だけになっています.
和也は子どもたちから必要とされていないような気がして悲しくなります.
けれども,和也は子どもたちのために頑張ったことがあります.
2年前に,長男が私立中学を受験した時は,家族全員で彼をサポートしました.
妻が国語を教え,和也が算数を担当し,娘が英語を教えました.
長男が合格した時にはみんなで奇跡だと言って喜びました.
和也は彼の成長を家族で応援したことを実感しました.
しかし,長女の入学面接の時,妻は長女の性格と長所を的確にアピールして
いましたが,和也はうまく言えなかったのを寂しく思いました.
和也は子どもたちが成人するまで全力でサポートするつもりですが,
仕事上の責任が年々増え多忙になるばかりで,
家族と過ごす時間を確保するのは難しくなっています.
和也はすぐそばで子どもたちの成長を見届けられないのが残念です.
家族のために自分ができることは,今もこれからも変わらず,
一生懸命働き,教育費,生活費を稼ぐことだと観念していいます.
妻はいつも子供たちと一緒にいて,子供たちのよき理解者です.
和也に子どもたちの様子を伝え,子どもたちにも和也のことを話しているようです.
日常生活では和也の出番はあまりないが,家族の一員として必要な時には,
妻がいつも知らせてくれます.
和也は子供たちにとってわかりやすいサポート役ではないが,生活費教育費を
稼ぎながら必要な時に子どもたちをサポートし,その成長を楽しむつもりです.
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